散歩した。

cymbals60222005-09-27

朧月夜。虫はまだ元気に鳴いている。
ここは静かで、なんとも言えない。車の走る音が遠くでする。
街灯の下を通る度に、自分の影を目で追う。俺を抜きさって、また後ろからやってきて、それの繰り返し。


なんでもないことに気付いた時、子供の頃はもっとはしゃいだ気持ちになれたんじゃあなかったかな、なんて思う。
アパートの前の「止まれ」の標識は、ジャンプすれば手が届きそうなくらい低い。そんな事に1年半も住んでいながら今日初めて気付く。
月を撮りたくて携帯のカメラを空に向けたけれど、写りそうになかった。暗い暗い、果てしない闇だ。月は雲に隠れてしまった。


そして俺は、現実に戻る。
レポートをやらなくちゃいけない。今から宮沢賢治を読む。
さっきまでの散歩が夢のように思う。コンビニまで行ってきたのは、現実でいいんだっけ。
手元にシーチキンのおにぎりと午後の紅茶のミルクティーがある。本格ロイヤルらしい。甘くてうまい。
ボケーッと人生過ごせたらきっと楽だ。何も考えずに、いや、ただ何も心配する事なく生きれたら、多分一生生きていける気がする。


今日月を見ていて思った事。
もしここに重力がなくて、月に向かって歩く事ができるなら、およそ37万kmという距離を、一度歩いてみたい。きっととんでもない距離だろう。途中で嫌になるかもしれない。でもあそこに行ってみたい、と思った。


で、再び現実。
部屋の壁にかかっているLP、ジミヘン。こいつのギターは生きているみたい。俺のギターにこれほどの感情はきっと死んでもこもらない。
そんな事を考えていたら、ぼちぼち3時になりました。お勉強開始。


あ、今日仮眠していて欲しいと思ったもの、アイマスク。あれって効果あります? 情報求む。