友人と話してた事です。

別に、何ってわけではなくて、個人的な意見で、その人達を非難しようとかそういうつもりではないのであしからず。
某総合駅では、っていうか他では見ないな、よく絵はがきに筆みたいなので詩を書いたものを売ってる人がいるんです。で、呼び止められるので、書いてある事を見るんですね。


「生きているだけで、素晴らしいんだよ」
「あなたが今ここにいる事が幸せの第一歩」


みたいなね。
率直に言いますと、俺は大嫌いです。偽善っぽい。どんな絶望を味わって書いてるのか。
大体、本当にそんな事を心の底から思ってる人はそれで小金を稼ごうなんて思いもしないと思います。別に良いんですけどね。


「幸せ」とか、「愛」とか、「平和」とか、「自由」とか、一種のスローガンみたいなものはいっぱいあります。確かに聞こえは良いけれど、本当に心の底からそういう言葉を口にするのって、もっと覚悟がいることなんじゃないかなあ、と思います。俺には無理だ。


重ねて言いますが、別にやってる人の批判をしたくて書いてるんじゃありません。「なにこいつ、夢のないやつ」とか、「行動にもうつさないやつが偉そうに」とか、そういう風に軽蔑して下さって結構です。俺は貴方がたみたいに優秀じゃないから。


人間はとかくスローガンみたいなものに動かされやすい。それがあれば自分で考えなくてもいいから、というような趣旨の事を小林秀雄が言ってた気がします。別に俺だって、幸せも欲しいし愛も欲しい。でも、それはその辺に転がってるようなものではなくて、どれだけ追っかけても手に入らないような類のもので、それを20かそこらの人間が解るのはなんだかなあと思っただけです。俺も20かそこらの人間ですがね。