今年は色々動く。

と、4月かそこらに書いた記憶があったんだけど、ちょっと肩透かしを喰らった感じかな。
しばじゅんはDVDを出してくれるけどライブをやってくれない。熊木杏里もライブやらないし、名古屋になかなか来てくれない(この前今池TOKUZOに来てたけど、行けなかった)。
竹仲絵里のアルバムツアーも東京と大阪だけだし、Syrup16gもベストを出すに留まる。


いや、インタビューを読んでるとどれもアーティストのメンタル的な事情とか、色んな要素が絡んでるみたいで、そりゃあ仕方ない事だと思う。無理してまでやって欲しくないし、焦って変なものを作って欲しくない、っていうのはある。


Peridotsと、Good Dog Happy Menが個人的にはかなり今年いい感じにきてると思う。とにかくライブのクオリティが高い。
音源の質も好みの違いはあれかなり高いものだと思うし、それだけにどうしてこの2組(?)がもっと注目されないのか、不思議でならない。
なんか、一昔前に比べて、「音楽聴いてます」って人が減った気がする。音楽が音楽じゃなくなってきちゃってる気がする。
演奏してる側も同じ様な感じで、プロ目指す、とか言ってる人間が自分が使う機材について全然関心がなかったり、英語詞だけど英語が根本的に解ってないみたいで意味が全然解んなかったり(それを以前ある人に指摘したら「細かい事はいいから」と言いやがった)、とにかくなんか、イライラする。
なんのせいかよく解らないけど、バンドとかそういうのはどうもセンスがあれば上にあがっていける、と思わせる様な風潮があるみたいだ。事実実力のないバンドが沢山もてはやされた時期があったから(今もそうかもしれないけど)。
でも実際は、あとあとまで語り継がれるようなバンドは、センスだけじゃ語り尽くせないような、経験であるとか、テクニックであるとかを持ってる。
例えば今すごく売れているバンドがいたとして、そのバンドは果たして10年後も音楽業界にいるだろうか? いたとして、常に新しい、聴き手をワクワクさせられるものが提供できているだろうか? 俺はそうは思わない。
結局優れたアーティストか否かっていうのは、その人が年とっても音楽やってるのが容易に想像できるか否かにあるのかもしれない。パティスミスなんかもう60歳とかじゃないのかな。


ただの商売としてのサウンドと音楽は、できれば混同して欲しくない。需要と供給がかみ合っているというのであれば、それはそれで仕方ないのだけど。