夜中に目が覚めて

「ヤサシイワタシ」を読んでいた。
作品の中に出てくる言葉がどんどん刺さってきて、辛くなるけど、それでも読む事をやめられない。本当に素晴らしい作品だなあと思う(少なくとも自分にとっては)。


いつも考えている事があって、他人を変える事なんていうのは、根本的には無理なんだって事を、よく考えています。最終的に変わるのはその人に変わる力があったからで、自分が変えた訳じゃない。
でも、俺はどこか、人を変えたいとか、そういう風に思って人間関係を築こうとしてしまう所があると思った。自己主張が強いから、自分の価値観を押しつける。それを解って付き合いを続けてくれる人が、自分にとって大事な人なんだろうと、思う。我がままを良い意味で許容してくれる人の事になるのかね。


自分でこんな事書くのはとてもおこがましい事だと思うんだけど、俺、一生懸命生きてます。みんなそうなんだろうと思うけど、時々自分はサボったりしてるように思われてるんだろうなあと思うから、こんな所で書いてみたりします。


「漫画なんて」と、世の大人の中には鼻で笑う人もいるかもしれないけど、俺にとっては少なくとも財産です。小説を好きな人が小説から「生きるとはなんぞや」とか、人生の教訓みたいなのを学ぶ様に、漫画好きは漫画から何かを得ているのです(と、自分に関しては思います)。


話は全然変わるけど、記憶力が結構良い方みたいで、昔の事を良く覚えてます。頭の中だけの記憶じゃない事を祈りつつ。
漫画ときちんと、初めて出会ったのは小学校1年生の時だったと思います。兄貴の友達の家で、ジョジョかなんかが表紙の「週刊少年ジャンプ」を見せてもらって。それからずーっとずーっと漫画を読んでいて、自分はそんなに胸を張って「好きだ!」なんて言えるほど、漫画について詳しいとは思ってないんだけど。


というか、本当は何に関しても、そんなに好きだとか趣味だとか、これだけは誰にも負けないなんて思える事がなくて。だからものすごく焦って、何かしなきゃと思っていつも何かしてる。でも自分には本当はそんなエネルギーはないから、今みたいに学校を休む状態になってしまったり、そんな事があるんです。
「理想の自分」と「現実の自分」とのギャップなんだと思います。「自分はこうありたい、こうあれるはずだ」という思いがきっと真っ当に生きている人よりずっと強くて、現実の自分が出来るかどうか、そういう事の吟味が良く出来ていない。


こんな話を、他人にこんこんと話している自分を、客観的に見て「自分もそうなんじゃん」と、思いました。不器用なんだ。
で、そんな事を、「ヤサシイワタシ」を読んで思ったのです。長話になりました。