「なんで? どうして?」がないひとたち

ちょっと他の所で、最近マスコミでやたら取り上げられる大麻の摘発について、色んな人が意見を書いてるのをみて「なんだかなぁ」と思いました。


「違法だから」、解ります。「体に悪いから」、解ります。そうなんでしょう。
で、結局「有害性は(煙草なんかに比べて)低い」という感じの擁護派と、「違法なんだからダメなものはダメ」という感じの否定派とでやり合いになってます。しかしそれでは堂々巡りです。ていうか堂々巡りしすぎです。


両方の意見が、今の段階では事実だからもめるんです。「じゃあ考えましょう」、と思うんです。
「え? なんで俺が(私が)考えなくちゃいけないの?」と思われる方も沢山いらっしゃると思うんですが、本当にこのままだと戦争か飢饉か、石油がなくなって人類は滅亡します(というかもう避けられないけどね)。


「どうして大麻は違法なのか?」についてまず考えます。
ネットに書いてある大体の意見は「麻薬だから」「体に悪いから」「中毒になっちゃうから」って感じです。こう思う人達はどうしてそう思うんでしょうか。
これは教育に原因があると考えられます。保健体育や家庭科で麻薬について習う事は、無条件で「ダメ、ぜったい」という事です。ある意味国家単位のマインドコントロールですよね・・・。
合法の都市で有名なのがオランダのアムステルダムです。これを擁護派の方は引き合いに出し、「他国では合法なんだぞ」と、否定派の人に主張する訳です。ではなぜアムステルダムでは合法なのか。


ここに誤解が多いんだと思うんですが(ていうか自分もきちんと理解出来ていないですが)、多分「いいものだから」合法になっている訳では決してありません。いや、ある意味ではいいものなんだろうけど。
聞いた話だと、ヘロインが咳止め薬として販売されだし、中毒になってバタバタ人が死んだ時期があったそうです。で、ヘロインに手を出されちゃ大変なんで、緩和策として「マリファナなら良いよ」とせざるを得なかった、というような背景があるそうな。


では、日本では何故違法なのか? これは政治背景が大きく絡んでいるように思います。
麻薬というのは、ある方面の方々の重要な資金源なんですね。で、そりゃあ国としては取り締まりたい訳です。活動をさせたくない訳だから、資金源を絶とうという発想です。
次に、大麻をやると、まぁなんだか色々あって「働く事が馬鹿らしくなる」そうで、労働力がガタッと落ちるそうなんですね。一応メチャクチャに働く事で物質的な豊かさを享受してきた日本では、やっても働ける「酒・煙草」は合法だけれども、「大麻」は違法にするんです。国民総生産が下がり、生活の水準が(物質的な面で)落ちる事を、資本主義の国は一番恐れているんじゃあないでしょうか。


上にあげたような事が、今現在日本で大麻が違法になっている理由の一つじゃないでしょうか。
煙草は確かに、頭の回転は少し鈍るそうですが仕事はやれますよね。お酒もまぁ、飲みながらはやれないでしょうが夜騒いで次の日には労働。でも車の運転なんかはまともには出来ないし、実際に事故が起きまくるからどんどん厳罰化されていく。そういう意味ではお酒も結構依存性があり、危険なものなんですよね。「運転? 大丈夫だって!」と思えちゃうような精神状態になる訳ですから。


何が言いたかったのかもう忘れちゃいましたが、もう少し、既にある事に、モノに疑問を持とうよ、という事が言いたかったんだと思います。最近朝早いなー俺。