そろそろ、ほとぼりが冷めたのでマッシュ GO!について話そうかと思います

ちょくちょく話題にはあげていたものの、連載終了前に色々言うのもあれだろうと思ってました。
というか、あんまり最近はブログでボロクソに書く事に抵抗があり、なかなか書き出せなかった、というのもあります。
しかしこれは、原作者並びに漫画を描いた方に、もしも届くならば、一読者の感想として読んでもらいたいなという思いから書くものです。



自分は、偏りはありますが結構漫画は読んできた方だと思っています。色んな漫画を読んできましたが、ある漫画が「面白い」とか「良い」と思う基準になるものには以下の要素があるかと思います。


1.絵(画力)
2.ストーリー


ものすごく大雑把ですが、逆に言うと漫画ってこれだけで成り立っていると言っても過言じゃないと思ってます。
「絵」というのは、コマ割りからキャラクターのデッサン、その他諸々をまとめて言ってます。「ストーリー」は、話の筋、キャラクターの人格の一貫性(キャラがたっているかどうか、とか)なんかです。



はじめこの漫画が連載された時、自分は目を疑いました。まずそのセンセーショナルな絵に釘付けになったのです。
もう序盤は良く覚えていない(それ位印象に残らない)んですが、犬の絵が、どれだけデフォルメされたと言っても言い訳にならないくらいひどい。とにかくひどいんです。
ひどいというのはむしろ褒め言葉のつもりで、読んでいてシリアスな話のはずなのになぜか笑いがこみ上げてきてしまうんです。とても変な感覚で、「これは10年に一度の作品だ(色んな意味で)」と周りに吹聴していました。


とにかくあらゆる意味で衝撃的だったのですが、何がそんなに衝撃的だったのかというと、第一にこれが週刊少年マ○ジンで連載されたという事実です。
週刊少年マガ○ンといえば、発行部数ではジ○ンプと競り合うほどの超老舗ブランド、「はじめの○歩」のような大御所から、「エ○ギア」のような新進気鋭の(もう結構巻数出てるからそうとも言えないか)漫画まで、最近はスポーツ漫画がちと多めですが色んな漫画が連載されています。好みは勿論ありますが。


そんな大手週刊雑誌で始まった「警察犬漫画」、興味津々でした。
しかし、連載3回目くらいまでは、あまりにストーリーがひどく、読み飛ばしていました。なんか、色々読者を置いてけぼりだったんです。もうちょっと細かく説明してくれれば・・・と思う箇所が何度もありました。


しかし、主人公であるマッシュがお金持ちの家に買い取られ、その家から脱出するエピソードで、再び自分の目は釘付けになりました。
「掘って、掘って、掘りまくれ!」の煽り文句の横で、不敵に笑うマッシュ。足では砂をかき、意気揚々としています。これは既に犬ではありません。この目はまるで、人そのものです。


とにかく、所々デッサンがアレなのか、キャラクターが同じ人(犬)に見えません。毎回姿・形を変えてくれます。
あと、擬音がとにかく秀逸でした。「ヴヴヴ・・・」という鳴き声(うめき声?)に始まり、「カタカタ・・・」「ゾクッ!」といったなんとも言えない描写の横には、いつもデッサン崩れのマッシュがいました。


漫画なので、「犬なのに汗をかく」とか、「こいつらご都合主義だなー・・・」とか、「そもそもなんでこんな漫画が連載してるんだろう・・・」とか、そういう思いは胸にしまっておくとして、少し前にめでたく連載終了となりました(もう書く事ないや)。


SNSにコミュも出来ていました。自分が見た時の最高コミュ人数は4人です。連載終了後に覗いてみたらなくなっていました


コミックの売れ行きも芳しくないようです。A○azonではレビューもつかず、ランキングも同時発売の同一雑誌のコミックスと2桁違います。ぶっちぎりです。
このような漫画に出会う事ができた幸運、忘れやしません。コミックスは、買えません。ありがとうございました。