320design「decboc」エフェクターレビュー(製品の外観は画像参照のこと)

cymbals60222010-01-15

さぁ2010年、ついに320designさんが新製品を発表されます。今回はデモ製品をお借りする事が出来ました。



新製品「decboc(デコボコと読むそうです)」は、320designさん初の歪み系以外のエフェクタートレモロです。
「普通に良いトレモロ」を目指されたそうで、弾いてみるとなるほど、とても使いやすくまっとうなトレモロ効果を得る事が出来ます。



まずは外観から見ていきましょう。
デザインが素晴らしいです。同メーカーさんの現行ラインナップは単色のものが多いのですが、今回はとてもカラフル。字体もモデル名によく合ったものが採用されていて、色なども含め非常に調和が取れていると思います。
側面のちょっと茶色の部分が、触ると解るのですが実際にデコボコとしています。あと、ちょっとツヤツヤしています。
ツマミにはギターに使うようなツマミが採用されていますね。白と黒で、一見アンバランスですがこれも綺麗にまとまっています。
トータルコンセプトとして「decboc」という言葉があるのでは、と思う程に全体が考えられ、パーツの配置などがされています。音色はもちろんのこと、こういった部分もとても重要だと思います。



昨今のエフェクター業界、小型化がかなり進む中で「利便性はどうか」という事がないがしろにされているような気もします。「小さければ良いのか」というと、実際はやはり音楽機材な訳ですから、「いかに使いやすいか」「音は良いか」といった要素は優位であるべきだと思います。



この「decboc」、外観を見れば一目瞭然なのですが、フットスイッチがかなり下に配置されています。同形の他社エフェクターならば、普通は電池が入る位置です。これに関してはかなり考えられたようで、踏み込み時の誤動作(ツマミが回ってしまったりなど)を可能な限り減らす為の設計がなされています。
もちろんちゃんと電池の使用も出来るようになっています。とても実用的です。




それでは次に実際に音を鳴らしてみます。



まずはツマミを両方ともに0、トグルスイッチを「SLOW」の状態でon/off 切り替えをしますと、on時に若干音が明るくなります。ヌケが良くなる感じです。
ツマミは「SPEED」「DEPTH」の2つ仕様で、それぞれが揺れの「早さ」「深さ」に対応しています。これらを回す事でテンポのゆっくりな曲から、少し早い曲までカバーしてくれます。
更に「SPEED」ツマミに対応した「SLOW」と「FAST」の切り替えスイッチがついており、オーソドックスなトレモロとしての使い方はもちろん、「FAST」状態でツマミを両方フルにすると、結構サイケデリックに揺れてくれます。いわゆる「マシンガントレモロ」のような効果も得る事ができ、非常に範囲の広い設定が可能になっています。



揺れの波形はサイン波固定だそうで、特徴としてはカドのない、緩やかなカーブを描きます。とても弾いていて心地よい揺れ方です。「普通に良いトレモロ」への一つの回答となる製品だと感じました。




余談になりますが、側面の茶色部分は裏のフタまで続いています。これは意図されたかどうか解らないので結果的にかもしれませんが、フタの方向を絶対に間違えません。電池交換後、同じネジで同じ部分を締める。これはネジ穴の耐久性を延ばすと思います。




320designさんの2010年第1弾「decboc」は、近日発売の予定です。
発売に際してオフィシャルHPのブログではこの「decboc」の販売価格を当てるというクイズが実施されています。的中した方には、なんとこの製品が値下げ価格で買えるという嬉しいプレゼントがあります。
締切は恐らくあと数日ですが、気になる方は是非下記URLからオフィシャルHPにいき、ご自分の予想される「decboc」の値段を書き込んでみましょう。



今後どんなペダルをリリースされるのか、今年も目が離せません。





http://www.320design.net/