POS DT-1(画像参照)

こないだMaxonのFire Bladeシリーズのオートフィルターも手に入れまして、上機嫌になっていました。
で、久しぶりにハー○オフに行きました。バッカスのヴィンテージシリーズの時期とおぼしきオーダーメイドのストラトとか、面白いものはいくつかあったんだけど、なにぶん高い。どうにも買う気になれない、っていうか買えるか。


で、何かないかなぁと思いジャンクコーナーに寄ったのです。
BOSSのボリュームペダルのジャンクとか、なんかまぁエフェクターはあんまりなかったんですが、こいつがオレンジ色に瞬いているのが目に留まりました、運命です。


「世界のエフェクター大図鑑」で、PSKの初期モデルと同じ位にイイ叩かれ方をしているこのPOSのディストーション。脳汁がほとばしりましたね。
値段は? 2100円?! ジャンクなのに? と色々思う事はありましたが、思い切って買ってみました(店員の「こちらジャンク品になりますがよろしいですか?」 が、なんだか不安をかき立てました)。


家に持って帰ってきて、最悪鳴らなかったら直す(価値があるのかはよく解らないけれど)覚悟でいざ起動。ガッツリ歪みます。
意外と普通の歪み・・・? あれ? トーンを回していくと、どんどん低域が削れて・・・いく・・・。


こりゃあダメだ。



予想通り、というかある意味予想以上の仕上がりに、一体中身はどうなってるんだと裏蓋のネジを外します。
こういうサウンドタンクシリーズのモデルは、こう、ツマミを外してからね・・・って、あれ、外れないよ?
手の力ではどうにも外れません。こんなにカタイというのは、もう何かで接合してあるとしか考えられません。そんなに中身を見られたくないのかPOS!


こうなったらこっちも意地です。ツマミが傷つくのを承知で、ペンチで挟んで引っ張ります。むーん! 取れた。
やはりというかなんというか、なんか変なボンドでとめられていました。修理する時どうするんだよ・・・、いや、そんな前提が既にないのか。
基板はカドのバリ取りもされていないたまらないフォルム。ハンダも所々良い感じに盛ってます。こいつぁヤバい。かなりヤバい。


肝心のパーツはどうだ? なんか16ピンのオペアンプと、あと4558とおぼしきオペアンプが2つついてます。しかし、この4558は見た事がありません。まさかの自社開発か?
トランジスタは2SC1815BLが使われているなど、別に完全自社パーツにこだわっている訳ではないようです。ダイオードも1N914ぽいしな。
ともあれ、かなりヤバい音がします。音量は稼げます。ゲインとトーンを絞れば、使えない事はない、かも・・・。


短所ばかり書いてしまいましたが、何故かスイッチの踏み心地はTS5よりもいいという、よく解らないこだわりよう。ボディも見た目はチープだけど、結構しっかりしてる。樹脂筐体最高。でもノイズは気になるね。