そして、AD-900(画像参照)を修理した。

アウトプットジャックが故障してどれくらい放置されていたのか、ようやく修理しました。
わざわざ取り寄せた閉接点付きのモノラルジャックは必要ありませんでした・・・。黒線は2本、同じ所にいってました。
結局失敗作の自作エフェクターからスイッチクラフトの定番モノラルジャックを流用。直りました。


それで、ブログのタイトルにしている位なんだから、せっかくなので紹介させて頂こうと携帯のカメラで朝からカシャリとやっていた訳です。


このMaxon AD-900は、今では生産完了となっており、中古、オークション、もしかしたら世界のどこかでは新品で、手に入れる事が出来ます。前期・後期型があり、後期型の方がBBD素子を多く使った贅沢な一品になっています(ちなみに自分のものは前期型・・・)。
アダプターは専用の12Vアダプター。電池は使えません。
ディレイタイムは最長600ms、ディレイ・ファズマニアにとって気になる発振は、しません。後継機のAD-999(〜proは知らないですが)は、しっかり発振し、900msまで遅れてくれます。


こうして機能面だけ書くと、新型のAD-999 proなんかはトゥルーバイパスだし、AD-900が秀でているとこなんてないように思います。いや、実際そうだと思います。ではなにが良いのか?
それは音です。アナログ特有の、ゆるーい、だらーんとしたディレイ音。たまりません。
AD-999もアナログディレイですが、使っているBBD素子がMNから始まるものではなく、自社製のものになっています。これのせいだと思うんですが、比較してみてAD-999は少しディレイ音がカタい印象を受けた記憶があります。


そして今日、直した時にGuyatoneのMDm5と弾き比べてみたんですが、やっぱり違います(当り前)。
AD-900は、返ってくる音は確かにこもってますが、太いんです。しかも、芯がほとんどない。これは好みや用途によって違うんでしょうが、古くさい音が好きな自分はそういう理由でこいつを好んでいます。
TBSではありませんが、ほとんど音ヤセもしません。ボディも紫でカッコいいです。押し売りはしませんがオススメです。


いやー、しかし、直るとうれしいものですね。久々に鳴らしたらとろけました。
Maxon社の製品はこのAD-900をはじめ、素晴らしいものが多いです。デジタルものが段々とシェアを伸ばしてきていますが、是非アナログ路線を貫いてもらいたい。